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人によっては全く感じることなく過ぎてしまうこともある更年期障害も、中には生きているのが嫌になるほど重症の方もいます。症状もそれぞれで、もの忘れが激しい人、気分の落ち込む人、いろいろです。


こういうことが重なると、原因がわかるまで本当に不安な思いが続きますね。


最近は男性の更年期障害も問題になっていますが、今日は女性の更年期障害について、最新の情報をお届けします。
対処法に入る前に、更年期障害の主な症状について説明します。


更年期障害にはどんな症状があるのか?

具体的には、ほてり、発汗、冷え、肩こり、動悸、もの忘れ、考えがまとまらない、気分の落ち込み、不眠、イライラ、、など、様々です。


どんな女性も更年期にはこういう症状が出るかと言うと、症状を全く感じない人もいます。でも、長いこと苦しんで、うつ状態になる人もいます。


更年期は女性を取り巻く環境に大きな変化が起こりやすい時期です。たとえば、仕事で責任のある立場になって、それがストレスになったり、独立する子供のことが心配だったり、親の介護の問題もあります。


自分が社会から孤立しているように感じたり、夫の定年による生活の変化。また、親や夫との死別など、こちらも様々です。


もし自分が、上記のような症状が出て気になるようなら、どこで診断してもらったらいいでしょうか?


更年期障害の診断は、婦人科、女性外来で行われます。本人の自覚症状が中心のため、問診がとても重要です。


月経や人間関係、仕事のストレスなどの確認もあり、女性ホルモンの量を血液検査で調べます。


また、更年期症状はほかの病気が原因で起こることもあるため、甲状腺の病気や婦人科疾患、心臓病、うつ病などがないか検査を行います。


では、その結果、更年期障害と診断されたら、どうするか?

更年期障害の対処法にはどんなものがあるか?

まず、生活環境を見直すことになります。


①十分な睡眠
良好な睡眠をとる工夫をします。
寝るときに水枕を利用したり、入浴は寝る2時間位前までに済ませる。
夜カフェインを取らない。

②運動をする
ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳、ダンス、ストレッチ、ラジオ体操など。

③情報を統一化
これは、1つの手帖に、日記も仕事のスケジュールもまとめて書くようにするということです。
もの忘れが多くなるので、仕事のことも生活のことも1つの手帖にまとめることでつながりを思い出すことができ、落ち着くことができるためです。

自分でコントロールができるという自信にもなりますし、次のことも考えられるようになります。

④頑張らない
更年期の時期は、自分の能力が普通の時より落ちてしまうことがあるので、完璧を目指す人は苦しくなるんですね。

今までできていたことの70%位できたら良しとしよう、と考えることでストレスが減ります。

夫や子供のために無理をしないこと。自分に更年期の症状が出ていることを家族に理解してもらうことも大切です。そうすることで、体調の悪い時は食事などの家事を分担してもらうこともできます。

⑤仲間との会話
親しい友人と話をして、辛いことを言葉にすることがそのまま治療効果につながります。悩みを相談したり、アドバイスを受けたりして、1人で抱え込まないこと。

薬物療法とはどんなこと?

ホルモン補充療法があります。
更年期症状によって、生活に支障をきたしている場合に処方されます。
エストロゲンを、飲み薬や塗り薬、貼り薬などで補充します。


エストロゲンの副作用として知られているのは、5年以上飲み続けると乳がんのリスクが高まるということ。
でも、5年未満なら、乳がんのリスクは上昇しないことがわかっています。


ホルモン補充療法以外に、漢方薬を処方することもあります。
使われる漢方薬としては、
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、加味逍遥散(かみしょうようさん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)があります。


さらに、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬を使うこともあります。

更年期障害はどうして起こるのか?

最後に、更年期障害はなぜ起こるのでしょう?

一番大きな原因は、エストロゲンの低下と変動です。
エストロゲンは40歳くらいを境に乱高下しながらだんだん下がってきます。


それに伴って、月経周期が乱れ、やがて閉経を迎えることになるわけです。
エストロゲンは他にも、血管や皮ふ、骨などを正常に保つ働きがあり、脳にも影響し、神経伝達物質の分泌を高める働きがあります。


エストロゲンの変動が落ち着くと、更年期の症状も収まってきます。

最後に

更年期障害に有効な“エクオール”という物質があります。
これは、大豆イソフラボンを腸内細菌が変化させて作り出すもので、このエクオールが女性の更年期の症状に効果のあることがわかってきました。


このエクオールを体内で作り出せる日本人は半分くらいしかいないということで、サプリメントがあります。
ホルモン補充療法の前に、こちらを試してみるのもいいかもしれませんね。



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