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小学生のころに、右手を強打して以来、指先から背中にかけての痛みに悩まされている女性がいます。直接の原因である脊髄の圧迫を取る手術を30代以降に2回も受け、手術は成功したものの、痛みは取れなかったということ。


様々な医療機関に相談に行って、治療を受けてもダメ。そうなると、痛みの取れないことで自信がなくなっていくんですね。そうすると、不安になる。生きていることが拷問のように感じられたと言います。


さて、そんな女性が今は、カボチャやごぼうが包丁で切れたと、ニコニコしながら語ってくれます。
慢性痛の日々をどう乗り越えていったのか?


この女性の主治医である愛知医科大学、学際的痛みセンター教授の牛田ドクターが、慢性痛と脳の関係について説明しています。


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慢性痛に効果のある治療法とは?

何十年も痛みが続くと、不安な気持ちが続き、痛みも続きやすいということなのです。でも、不安があるとなぜ痛みが長引くのでしょう?


慢性痛の原因は、実は“脳”にあると考えられます。
例えば、手にけがをした場合、その痛みを脳が経験して、その結果、不安・恐怖と言ったものが出てきます。そういう状態になると、脳が過敏になるんですね。


もともとけがをした場所がよくなっても、脳は過敏になっているので痛みがなかなか取れません。
慢性痛になった場合の治療法としては、3つ考えられます。

運動療法

ウォーキング、ストレッチ、筋トレなど。
体づくりができると、いろいろなことができます。日常生活での支障が減っていき、長引く痛みに対して対応しやすくなります。それが、痛みの改善につながるということですね。

認知療法

痛みに対する知識を身につけて、考え方を変えて、行動を変えていく。
心の面も含めて、痛みに打ち勝っていくやり方です。

薬物療法

消炎鎮痛剤、筋弛緩薬、オピオイド(医療用麻薬)などがあります。
これらは、慢性痛が脳の問題であると考えると、絶対的に効果があるというものではないのですが、強い効果があるので、うまく使って行けば効果があります。ただ、副作用が考えられるので、それを含めて補助手段と考えた方がよいでしょう。

慢性痛の悪循環から脱却するには?



他に、慢性痛の対応として大事だと思われるのは、痛みの悪循環から脱却すること。


痛くて何もできないという状態から、痛くても何かできることを増やしていく。できることを少しずつ積み重ねることで、自信を深めていくことができます。その自信が喜びになり、最終的に慢性痛の悪循環から脱却できるんです。


繊維筋痛症、顎関節症、手術後に続いている痛みなど、多くの人に共通した悩みになっています。自分の状況、病気を理解して、前向きに動ける体をつくっていく。このことが長引く痛みから解放されていく大きな手段になります。

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40年来の慢性痛とどう取り組んだか?

上記の女性は、40年も慢性痛と闘ってきました。でも、彼女の担当医によると、痛みの悪循環に落ちいていたんですね。


痛みの悪循環とは、痛みがあると、不安・恐怖が出てきて引きこもりがちになったり、眠れなくなる。こういう状態になると体を動かさないので、体の衰えや気持ちも暗くなって、うつ状態になる可能性が高くなります。


そうなると、痛みが余計大きくなるので、この悪循環を断ち切ることがとても大切なことだったのです。


彼女は、担当医から、「痛みは認知の領域」と言う言葉を聞いて、腑に落ちたんですね。その日から生活パターンを変えました。週2回、病院のトレーニング施設に通い、体を動かし始めたのです。
理学療法士の指導の下、全身のストレッチを行いました。


それまでは体を動かさない生活をしていたので、痛みの部分だけでなく、全身がこわばっていたんですね。さらに、ストレッチと共に筋トレも始め、ウォーキングは毎日続けました。
その結果、生活が前向きになり、指先の痛みのために使えなかった包丁で、切りにくいごぼうやカボチャを切ることができて、本当に満足そうな顔をしていました。

まとめとして



慢性痛に効果のある治療法として上げた3つのうち、2番目に上げた認知療法で、痛みに対する知識をつけることが、自分の状況を客観的に見ることにつながり、実際に行動することのきっかけになると考えられます。


運動をするという積極的な姿勢が、前向きな気持ちになり、同じ痛みでも不安や恐れが軽減されるのかもしれません。


最後に、日本ペインクリニック学会所属の医師のいる川崎市内の病院を紹介します。

≪日本医科大学武蔵小杉病院 ≫
神奈川県 川崎市中原区小杉町1-396
ドクター名:赤羽日出男

≪新百合ヶ丘総合病院≫
神奈川県 川崎市麻生区古沢都古255
ドクター名:伊藤寛之

≪聖マリアンナ医科大学附属病院≫
神奈川県 川崎市宮前区菅生2-16-1
ドクター名:原康治

≪太田総合病院≫
神奈川県 川崎市川崎区日進町1-50
ドクター名:水谷仁


参考サイトはこちらです
日本ペインクリニック学会


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