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(引用元:成川米穀店FB)


よく通る商店街の一角に昔からあるお米屋さん。
店内のコーナーにおにぎりを売っているのが特徴で、いつも気になっていました。



最近きれいに改装されて、とても入りやすい雰囲気に。
先日、1㎏から精米をしてくれるというので、3kgほど五分づきにしてもらい、待つ間に店主の方とお話をする機会がありました。何故か気になる「棚田」という表記について、いろいろ伺ってみました。


今回、「棚田米」と言う言葉を知ったのを機会に、お店のパンフのほかに詳しく調べてみることにしました。


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棚田米と普通のお米の違いとは?

普通のお米は平地の水田で作られ、棚田米は、山間部の傾斜のあるところに作られます。


棚田は平地の田んぼと違って高いところにあるため、山から流れてきた雪解け水や雨水によって栽培されるので、水がきれいなことが特徴です。


普通の田んぼだと、生活排水が混ざりやすいのですが、棚田にはそれがありません。それから、山間部は昼夜の温度差があるため、それがお米に栄養と甘みを与えてくれるのです。


平地での稲作と違って、農耕機械を使えないこともあり、手作業に近いきめ細かい手入れをしなければ水田自体が存続できない状況です。全国にある水田のうち8%が棚田だと言われています。


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棚田の魅力はまだまだある!?

平地にある田んぼも美しいけれど、棚田の景観は特別です。日本の原風景、と言う言葉を繰り返すと陳腐になりそうですが、日本の本質的な良さを表している風景だと思います。


でも、ただ美しい景観と言うだけではなく、棚田には機能性に優れたところがたくさんあります。


棚田は水源に近いところにあるため、水の中に微量元素を多く含んでいます。
土地が狭いため、機械による収穫、脱穀、乾燥ができないので、天日乾燥にすることが多く、その乾燥具合が程よいこと。


日本は外国に比べ、急傾斜が多くあるにもかかわらず、傾斜地にあるように降った雨が全て流れ去ることなく保水できているのは、森林の保水力だけではなく棚田経由の保水力も大きいということです。


棚田は地滑りの起きやすいところに作られることが多いのですが、棚田を作ることで地滑りなどを予防することができます。それは、棚田を作るために、田起こしなどの作業をすることが、地下への浸透水を減らすことになるからです。


他にも、平地の田んぼにあるようなコンクリート製の用水路や排水路ではなく、棚田では、用水と排水を兼ねた水路や土の水路が残っていて、生物が成長に応じて田んぼや水路を行き来できるのです。


周囲の自然環境や水質の良さが、多種多様な生物や植物の生育によい影響を与えているんですね。

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棚田米の未来と日本のお米

棚田はもともと平地の水田よりも数が極端に少ないです。普通の米作りでも後継者がいないということは大きな問題なのに、棚田の場合は不利な条件がさらに多いわけですね。


でも、普通の米作りよりも大変な状況の中で何とか棚田米を残そうと活動しているグループも目立つようになりました。
それまでは減少一途の状況だった棚田を復興させようという運動が1995年頃から始まります。同じころ棚田保全団体も設立され、1992年第1回の棚田サミットが開催されてから、棚田オーナー制度が始められています。

田植えや稲刈りを体験できるイベントも各地で行われるようになりましたね。
1年契約で自分の田んぼでお米を作れるところもあります。更新も可能です。


消費者側としては、棚田米を知識として、もっと世に広めてほしいと思うところもあります。自身も今回初めて棚田米のことを知りましたし、知ることによって興味が湧いてきました。

棚田の田植え体験も、機会があればぜひやってみたいですね。


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まとめ

地元のお米屋さんからもいろいろな発見がありますね。


棚田米は、労力は平地の2倍かかり、収穫は半分と言われているようです。
それでも、棚田があるだけで、日本の保水力にもなり、地滑りの予防にもなり、自然の豊かな生態系を守ることにもつながる。


おいしいお米が取れるだけではない棚田の魅力を、もっと知りたいと思うようになりました。


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