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滝行は長いことあこがれでした。
実は整体関連のセミナーで滝行を受けることができるのですが、まだ参加できずにいます。

今度こそは、という気持ちにさせてもらえた映像でした。



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滝行に何を望むのか?

神奈川県の小田原にある大乗院は、一般の人にも滝行を開放しています。
修験者ならともかく、一般の人で滝行を志す人は、一体滝行の体験で何を望んでいるのでしょうか。


おそらく、未体験の私の想像ですが、滝行を体験することによって何らかの変化が自分に起こることを期待しているのではないか、と思うのです。それは、もし自分が滝行を体験することができたら、達成感だけでない何かを期待してしまうような気がするからです。


住職がその人にあった滝を選んでくれるとはいえ、どう滝の下に存在していいのか、どう呼吸していいのか、最初は何もわからないと思うんですね。呼吸がどのくらい苦しく感じるのかも想像できないですから。


たった3分ほどの滝行で、入る前と後の自分にどのくらいの変化が起こるのか。これはぜひとも試してみたい体験です。

滝行でどんな体験をすることになるのか?

指導してくださる住職の方は、呼吸が大事と何度も言っていました。
大切なことは呼吸をする方法。
何でもいいので、叫び続けること。


そうすると呼吸が自然にできるようになるということです。


胸を張り、肩の力を抜き、呼吸が止まらないように声を出し続ける。
そして最後に住職に続いて、「ボロン」と叫びます。


「ボロン」とは、サンスクリット語で「願い事が成就する」意味。祈願が成就するように、滝に負けない大きな声を出します。


滝を浴びる時間は2分半から3分くらい。初心者にはそれでもかなりハードな体験ということです。


体力のない人は滝の勢いのない場所を選び、人によっては滝に近づき水しぶきを浴びるだけでも良いとのこと。時間も短めにするとか、無理せず自分の体力に合わせること。


滝行の前には安全祈願をします。
何故滝に向かうのか、何を成し遂げたいのか、自分自身に問いかけながらご祈祷を受けます。


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大乗院は役行者のゆかりの寺

“役行者(えんのぎょうじゃ)”とは、修験道の開祖。7世紀半から8世紀にかけて活動していたと思われる山岳修行者です。
修験道は自然そのものを崇拝し、厳しい山岳修行によって悟りを得ることを目的とする信仰。


その修行をする人々は「山伏」と呼ばれています。
滝行は山伏たちが行う修行の1つなのです。


自然の力を経てけがれを落とすみそぎ。鍛錬することを目的としています。これは、神道や密教などでも行われる修行法でもあります。


本堂には役行者の像が置かれていて、問いかけると表情で答えてくれるとか。
問いかける自分の心を映し出すと言われています。

「実修実験」とは何か?

住職は、滝行に向き合うときに、日常から離れ、生きることに必死になってほしい、と言います。


日常生活でいろいろな仕事などをしていると、ほとんど仕事や家庭のことに縛られていることが多いけれど、滝に打たれている時間だけは生きることだけに必死になれると思う、と言います。
そういう経験は滝行が得やすい、とも。


滝行が初めての人だと、水流の激しさに呼吸がうまくとれずパニックになる人もいるとのこと。
大きな声で叫び続けることで呼吸のタイミングがわかるので、滝行でする呼吸で生きた心地がする感覚を得られるといい、と住職は言います。


「実修実験」とは、身体を使って修行をし、悟りを得る。
何ごとも自分自身の身体を使って初めてわかることがあると言います。


叫び続けなければ呼吸ができないなど、考えたこともありませんでしたから。

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山岳修行と自然との関係とは?

滝行を行うために山に入るとき、修験者たちは必ずほら貝を吹きます。
それは、山の神さまや動物たちへのご挨拶とのこと。仲間への挨拶でもあります。


山に分け入り、修行をする際には、山を敬う気持ちが大切とも。
古来日本人は自然の姿に神や仏を意識してきました。山や木々、太陽に岩、そういった自然物を崇める神社仏閣も数多く存在します。


八百万の神というおおらかな宗教間のもと、神も仏も敬ってきた歴史があるので、大自然を前にして厳粛な気持ちになるのは、そんな古くからの、自然への畏敬の念が残されているからなのかもしれません。

滝行の初体験では?

まず、準備体操をします。声を出すことが代謝をよくして体を温めることになります。同時に、滝に向かう気持ちを高めていくことにもなるのです。


深呼吸をし、大自然のパワーを体で受け止め、塩でお浄めすることで少しずつ気持ちが日常から離れ、滝行モードに。


滝の水量や滝壺の深さは自然の条件によって常に変化します。
まずは住職がその日の滝の状態を確認。どの位置で滝を浴びるのか判断します。


最初はつらいと思うが、とにかく声を出すように言われます。滝行はおよそ3分。呼吸が止まらないように声を出し続けること。
そして、滝行の最後に祈願します。
「ボロン」。


自然のエネルギーをいただいて、それがちゃんと体から出た。何とも言えない爽快感。体験者の声です。

まとめ

頭で考えることが多いと、自分の殻を破れるかどうか、いざとなると難しいかもしれません。


呼吸をしやすくするためとはいえ、大きな声で叫び続けることが、「実修実験」なんですね。


最近、何かに必死になったことがありますか?




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