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前回の“巻き爪”と同じか、それ以上に認知度の高い足の病気は“外反母趾”です。


外反母趾は、変形が酷くなると靴を選ぶことが本当に大変になります。履きやすいので柔らかい革の靴を選ぶと、変形した足の形がはっきりわかってしまうので、見た目を気にされる方にはショックです。


外反母趾とは、親指が人差し指側に20度以上曲がった状態を言います。親指の付け根の関節が突き出ている形ですね。


圧倒的に女性に多いのですが、最近は男性にも見られるようになりました。


今回は外反母趾の治し方と、大事な予防法についてまとめてみました。

外反母趾になりやすい人とは?

女性でも、ヒールの高い靴を履いていても、外反母趾になる人とならない人がいます。何故でしょうか?


足の形には3パターンあります。

①親指と人差し指が同じ長さの人
②人差し指が親指に対して長い人
③親指が一番長い人



以上です。
この中で③の「親指が一番長い人」が外反母趾になりやすいと言われています。


親指が長いと靴に当たってしまうので人差し指のほうに曲がりやすく、外反になりやすいわけです。ただ、この形状でも親指が靴に当たらないような靴の選び方をすれば外反母趾になるのを避けることができます。


外反母趾を予防する方法は2つあります。

①外反母趾では靴選びが最重要!

外反母趾になりやすい靴のタイプがあります。
○先が細い靴・・これは、靴で親指が圧迫され、人差し指側に曲がってしまうため。

○かかとの高い靴・・かかとを上げると体重が指先の方に行き、靴の狭い部分に指が押し付けられるような状態になり、これも外反母趾の原因の一つになります。

親指の付け根の関節の内側には「内側側副靭帯(ないそくそくふくじんたい)」という、親指が人差し指の方向に曲がろうとするときに、それを引っ張って防ぐ役割の靭帯があります。普通はこの靭帯がピンと張っているのですが、かかとを高くするとこの靭帯がゆるくなり親指が外に曲がりやすくなります。

②足指の体操で予防力アップ!

親指の内側にある「母趾外転筋(ぼしがいてんきん)」を鍛える体操があります。これをすることで外反母趾の予防や、すでに外反母趾になっている方もその進行をくい止めることができます。


やり方を説明しますね。
簡単に言うと、足の指を使って「グーパー」を繰り返すんです。

・足の全ての指を折り曲げる
・足の全ての指を開く



※このとき、親指が開くことが最も大切です。
このグーパーを何回かゆっくりと繰り返します。できたら毎日、です。


この体操ができている間は外反母趾の進行を止めることができます。しかも、軽度~中等度であれば改善が期待できるんです!


自身も試してみましたが、慣れるまでは足がつりそうになりました。やってみて気が付いたんですが、この体操は体が温まるような気がします。冷え性対策にもよさそう!


この体操は、外反母趾になりたくないな、とか、履いている靴から見るといずれなるかもしれない、と考えられる人は、今からでも健康体操のつもりでやっておくのもいいのではないでしょうか。


これならテレビを見ながらでもできますね。

では、この「グーパー」ができないくらい進行してしまった外反母趾の方はどうしたらいいのでしょうか。


“ストレッチング”という方法で関節を柔らかくする必要があります。

やり方を説明します。

○指の付け根を両側から押さえて(足の裏から手をまわして足先の方を握る感じ)、もう片方の手で親指を持って指先を引っ張るようにします。

○ねじれている指を戻して、人差し指と逆の方向へ火パルようにします(外反母趾の人は親指がねじれています)。



このストレッチングは、関節を柔らかくして変形の進行を抑えることができます。外反母趾の場合、親指を常に柔らかい状態で保つことがとても重要です。

手術は最後の手段!?

足の体操やストレッチだけでは改善が難しい場合、装具を利用することもあります。


≪トーススプレッター≫
これは、親指と人差し指の間に挟むことによって変形を矯正する装具です。変形が著しい人は、関節が硬いので痛みを生じることがあります。その場合はストレッチをしてからはめるようにすると痛みが軽減されます。


≪足底挿板≫
その人の足の形に合わせて作ります。この足底挿板を使用することによって、内側にある母趾外転筋を内からしっかりと体重をかけることができ、指が開くような形になります。


ただ足底挿板は靴の中敷きとして使うものなので合わせる靴を探すか作るかしなければなりません。足底挿板は保険が効きますが靴の方は効きませんので注意が必要です。


以上、靴の選び方、足の体操・ストレッチ、装具まで。これらは外反母趾の「保存療法」です。


保存療法を試みても改善が見られず、また痛みがひどいという場合は、最後の手段として「手術」という選択肢があります。


基本的には親指の付け根にある中足骨を切る手術を行います。


軽度・中等度の場合は、切った骨の移動が小さい「遠位骨切り術」を行い、
中等度・重度の場合は、骨の移動の自由度の高い「近位骨切り術、水平骨切り術」を行います。


手術してから完治するまでは、4~6週間程度かかり、この間はかかとで歩くようになります。完治までは3カ月程度かかります。


足の骨を切ってほかの部分に移動するという手術は、一度人為的に骨折するようなものなので、骨折が治る時間と同じくらいかかります。

まとめ

外反母趾は、なり始めのころはかなり痛みを感じると思います。


でも、その痛みを通り越してしまうと、変形の状態ほどには痛みを感じないということがあります。なので、そのまま進行を許してしまうことがあるかもしれません。注意が必要ですね。


それから外反母趾の方は靴の傷み方も早い傾向があります。曲がってしまった関節部分が靴の皮を押すような形になるので、その部分だけ白くなったり、ひどい時は穴が開いてしまいます。


一度手術をして形が治っても、おなじような靴を履き続けることでまた再発することもあります。


外反母趾はほとんど靴の選び方が原因です。
どうしてもヒールの高いものを履くということなら、できるだけストラップつきのものを選ぶようにしましょう。ストラップで甲の部分を押さえることで足が前に滑るのを止めることができます。

ほかに、靴の中で足が前に滑らないような中敷きを敷くのも有効です。
試してみてください。

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