デモで紹介された12ヶ月のお菓子たち
川崎区だけでもいくつかの和菓子の老舗がありますが、今日は“東海道かわさき宿交流館”主催の和菓子教室で“川崎屋東照”の職人さんによる和菓子づくり体験教室が開かれました。
もともとケーキよりも和菓子が好きということもあり、
めったにない機会なので参加してきました。
和菓子作りの体験教室、レポートです!
和菓子の種類を簡単に
和菓子にも種類がいろいろありますが、“練りきり”は色や形の美しさでは和菓子の女王ではないかと思っています。
ここで少し和菓子の種類について説明しますね。
お菓子全般でも、お菓子に含む水分量でそれぞれ、「生菓子」「半生菓子」「干菓子(ひがし)」があります。
和菓子だと「和生菓子」、洋菓子だと「洋生菓子」となりますね。こちらはあまり聞きなれないかもしれません。
10~30%含むものが「半生菓子」
10%以下の水分のものを「干菓子」
と言います。
練りきりや最中は生菓子ですよね。生菓子は日持ちがしません。今回の体験教室でも、くれぐれも本日中に食べてくださいと何度も言われました。やっぱり傷むのが早いということなんでしょうね。
和菓子づくりスタート!
本日の材料です
すでにテーブルの上には、白やオレンジの四角いものがラップに包んでいくつか並んでいます。その中で大きめの白い固まりで練習することになりました。
上物は、材料に、白小豆、白ササゲ、白いんげん、ヤマトイモなどを使い、並物は、白あんに求肥をつなぎに使うことが多いです。
今回私たち参加者は、ほぼ全員初めて和菓子に取り組む初心者だったので、練習用に求肥と白あんを合わせた扱いやすいものを使うことになりました。
上生菓子は「薯蕷(じょうよ)練りきり 」と言います。
まず最初に、職人さんのやり方を見せてもらいます。
職人さんは、白い固まり(あん+求肥など)に色付けするところから始めます。
赤や黄色の食紅をそれぞれ少しずつ入れてまぜ、1本1本作ったものを白い素材を広げた中に入れ込み、包む作業です。「花火」のイメージです。
職人さんのデモが終わると私たちの時間がやってきました。
まず、一番大きな白い固まりで少し手を慣らすために、コネコネと粘土細工のように手の中で混ぜたり、転がしたり、手のひらの付け根で押し広げたりします。
その固まりを半分に分けて、1つは餃子の皮のように丸く広げ、残りはコロコロと球を作り、餃子の皮に球を置いて(球体があんの代わりなんですね)右手指で球を押しつつ左に広げた餃子の皮を包むように上に押し上げる作業をします。
こんな練習を続けてから、今度は本番!
最初に「バラ」を作ります。
練りきりの土台にはすでに食紅で色付けがされているので、私たちはそれを形にするということでした。(1時間半という枠の中でしたので)
白い土台は練習用のものより少し柔らかい感じがしました。多分、薯蕷練りきりが少しブレンドされていたのかもしれません。
●最後は口を閉じて、手の中でころがし形を整えます。
●それを親指の付け根で丸くなるように平らに広げ、真ん中にあんこを入れます。
●同じように右手の指で押しこみ、左手で包むようにして丸くし、最後に少しだけ(軽く)押して形を整えます。
●ティースプーンをくぼみを下にして持ち、スプーンの先を軽く押し当て、抜くときに少しひねるようにすると、刻み込んだ切り口がシャープなV字になります。
●最後に、すでに葉っぱの形に切ってあったものを横に添えて出来上がりです(この葉っぱは羊かんでできているとのこと)。
それが花びらを連想させるんですね。
これは何度やってみても、ただ傷つけているだけのような様相で、残念でしたけど。。
次に、
「ツバキ」です。
●同じく、白もこねて同じような棒状の形にします
●2本とも棒状の片側を親指の付け根でうすく広げ、うすくなったところを重ね合わせなじませます。
●2枚重ねたものを丸くなるように形を整え、その真ん中に、丸くしたあんこをのせ、バラのときと同じように、徐々に包むようにまとめていきます。
●それをスーパーなどでもらう小さなポリ袋を切り開いたものにのせ、茶巾絞りのようにキッチリ絞ります。
●天辺を少しへこませ、オレンジ色の素材をほんの少し取って円錐状にしたものをのせ、楊枝の頭を使って押し、くぼみを作ります。
まとめ
和菓子好きの私としては“練りきり”は念願だったんですよね。
今回、“東海道かわさき宿交流館”で初めての試みとして和菓子体験教室を開いていただきました。
もし次回も開催していただけるなら、ぜひ違うものにも挑戦してみたいです!
最後に、最中の皮にあんこを詰め、その場でお茶と共に頂きました。
出来立ての最中って、本当においしいんです!
皮がパリっとしていて、いつもの最中とはひと味もふた味も違いました。
この食感は出来立てでないと味わえないものですね。