最近、有名人が何人か続けて亡くなっています。
しかも、亡くなる方の多くは最後は肺炎を患っているんですね。
高齢者の方が“誤嚥性肺炎”で救急車で運ばれることも多いです。


でも、“肺炎”の本当の原因を知っている人はそう多くないのではないかと思います。

死亡率が高いといわれる肺炎の本当の原因と対策について、そして、肺炎以外の肺の怖い病気、また肺そのものを丈夫にするための方法などを“ゲンキの時間”の最新情報からお伝えします。

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肺炎は口の中の微生物のが原因なの?

肺炎は、風邪が原因でなるわけではないんですね。
風邪の原因は“ウィルス”ですが、ウィルスが原因で肺炎になることはないということです。


もちろん、風邪を引いて免疫力が低下し、肺炎になることはあります。でも原因は別にあるのです。


日本人の死因の3位に肺炎があります。年間12万人もの方が亡くなっています。昭和大学病院感染症内科の二木ドクターは、肺炎の原因として、口の中に住み着いている微生物が大きく関係することがあると話しています。


肺炎の原因となる口の中の微生物とはどんなものか、番組では“グラム染色”という方法で検査をしました。


グラム染色とは、紫色に染色して、どんな生物がいるのかを検査する方法です。顕微鏡で見ると、小さくて濃い色に染まったプツプツが見えます。これが細菌。こういう細菌が肺の中に入ると、それがもとで肺炎になることがあり得るとのこと。


肺炎の主な原因は、誰もが持っている“細菌”なんですね。
外からやってきて、口の中に住み着く細菌もいます。これらが、免疫がおかしくなると肺炎のもとになる可能性があるとのこと。


通常は免疫物質が細菌の繁栄を防いでいるため、肺炎を引き起こすことはないのですが、加齢や病気で体が弱くなると免疫力が低下して、細菌が肺に侵入し、一気に繁殖、肺炎を引き起こすことになります。



肺炎を引き起こす細菌は30種類以上あるといわれています。中には重度の肺炎を引き起こす細菌もあります。それが“肺炎球菌”


高齢の方は、急速に症状が悪化することがあり、命の危険にさらされることも。外からやってくる肺炎球菌は、繁殖すると40℃以上の高熱に襲われることもあり、危険な細菌です。

肺炎にならないためにできることは?

日本歯科大学歯学博士の菊谷ドクターが、肺炎を予防するための有効な方法について説明しています。

番組では、肺を活性化する方法として「肺活」という言葉を使っていました。

肺活のための方法



肺を元気にするための4つのポイントをお伝えします。

①口の中をきれいにする

まず歯を磨くことが大切。
朝目覚めたときの口の中は細菌だらけなんですね。
どのくらいの細菌がいるのか、細菌カウンターなるもので実際に計ってみます。


そうすると、
モニターになったご夫婦の、歯磨きをした朝としなかった朝の細菌の数を比較することができます。

歯磨きをして寝た朝:362万個(夫) 344万個(妻)
歯磨きをしないで寝た朝:5410万個(夫) 1700万個(妻)
実に、夫が15倍。妻が5倍の細菌の数でした!


なぜ、こんなにも細菌の数が増えてしまうのでしょうか?
それは、昼間は唾液が出たり、食事をしたり、しゃべることで口の中がきれいになるのに反して、寝ている間は唾液も出ないし、しゃべらない。そのため口の中の細菌は増え続けるということなのです。

※歯磨きで重要なポイントは磨く時間
細菌の増加を防ぐためにも、夜寝る前には必ず歯磨きをするようにしましょう。必須です!

②舌圧を上げる



ものを呑みこむときは舌を上あごにグッと押し付けますよね?その圧力を「舌圧」といいます。
この「舌圧」と肺炎が関係しているというのです。


舌圧測定器というもので、30代から70代のモニターに舌圧を測ってもらいます。舌圧測定器の先端にある風船を、舌と上あごの間に挟むことで舌圧が測定できます。


測定結果を見ると、30代から50代はほぼ同じくらいの数値なのですが、60代、70代となると年齢に比例して舌圧は下がっています。


全身の筋力も加齢とともに低下します。
それと同じことで、舌の筋肉も加齢とともに低下していくのは仕方のないことなのかもしれません。
でも、舌圧が低下すると“誤嚥性肺炎”につながってしまうのですね。


誤嚥性肺炎とは、食べ物や唾液が気管に入ることで細菌が繁殖し、肺炎を引き起こすこと。
舌圧が正常な場合は、舌で上あごを押し上げると喉頭蓋が連動し、気管の入り口をふさぐことになります。しかし、舌圧が低くなると、喉頭蓋の閉まる反応が遅くなるため、食べ物が気管に入りやすくなってしまうんですね。



でも、“舌圧”が低下する要因は加齢のほかにもあるのでしょうか?
ドクターは、「舌を使わない習慣」があると言います。
つまり、柔らかいものを食べて、食事がすぐ終わってしまうような人です。

モニターの中にも、硬いスルメからソフト裂きイカに移行してきた方がいました(!)


でも、舌圧が衰えてきたかな、と心配な方にも朗報です!
舌圧を上げるエクササイズがあります。

それが“早口言葉”です。

早口言葉 レベル1
「にゃんこ 小にゃんこ 孫にゃんこ ひ孫にゃんこ」

早口言葉 レベル2
「詳細を調査中 注射を調査中(しょうさいをちょうさちゅう ちゅうしゃをちょうさちゅう)」

早口言葉 神レベル
「魔術師 派出所にて手術中(まじゅつしはしゅつじょにてしゅじゅつちゅう)」


以上。
レベルに合わせて、1日トータルで3分を毎日続けると効果的だということです。

③誤嚥性肺炎を防ぐ正しい食事の姿勢

正しい姿勢は、イスに座ってあごを引き、やや前かがみになる姿勢。
あごを上げたままだと、食べ物が気管に入りやすくなります。あごを引くことで、口の中と気管に角度がつき誤嚥しにくくなるということです。

④ワクチンを受ける

ドクターは“肺炎球菌”のワクチンを受けることを勧めています。
肺炎球菌のワクチンの効果は5~6年あるとのことです。

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肺炎以外の恐ろしい肺の病気“COPD”とは?

COPDとは、“慢性閉塞性肺疾患”のこと。
喫煙などが原因で気管支に炎症が起き、咳やタンが続く慢性気管支炎と、気管支の先にある組織が壊れ、空気を押し出す力が低下する肺気腫の総称のことです。


番組に登場した大野さんという男性は、43歳のとき、風邪を引いたことがきっかけで咳が出始め、呼吸ができなくなるくらいの激しい咳が続いていました。
当時大野さんは、1日30本くらいタバコを吸っていたそうです。
そのためうまく呼吸ができなくなり、COPDと診断されたのです。

自分がCOPDの可能性があるかどうかチェックする方法があります。
電車に乗るために駅の階段を上がったとき、どのくらいの時間で通常の呼吸に戻るか?
30秒で回復すれば、正常。
回復に1~2分くらいかかってしまった、という方はCOPDの可能性があるとのこと。


肺はほかの臓器と違い、一度壊れたら再生は不可能。
COPDが重症化すると、ご飯を食べるのも大変になります。食べているときは呼吸を止めているからですね。
次第にしゃべるのもつらくなり、こういう状態で5年くらい生活していくうちに、衰弱して亡くなる方が多いということです。


このCOPDは日本人の死因の第10位、男性の第8位なのに、あまり注目されていないところがこの病気の恐ろしいところだとドクターは話していました。

COPDにならないためにはどうしたらいいか?

まずは“禁煙”
これが第一ですね。
ほかには、「口すぼめ呼吸」という呼吸法があります。
COPDの人は肺が膨らんでいて気管支がぺしゃんこになっています。だから吐きにくい。口をすぼめて息を吐きにくくすると、気管支に圧がかかり、気管支が膨らみます。なので、吐き出しやすくなります。

≪口すぼめ呼吸のやり方≫
①軽く閉じた唇の間から息を吐く
②鼻から息を吸い、3秒数え息を吐く
③毎日2~3分。気がついたときに行う



もう1つ効果のある方法として、
肩甲骨まわりを柔らかくするという方法があります。
肩甲骨まわりを柔らかくすると、横隔膜周辺が楽になり呼吸がしやすくなります。

≪肩甲骨上下運動≫
①息を吸いながら両肩を上げる
②息を吸い切ったところで一気に両肩を下げ、同時に息も吐きだす
③3回を1セットとし、朝昼晩に1セットずつ行う

まとめ

どんな病気も苦しいし辛いものです。
でも、肺や気管支など呼吸器系は息がしづらくなる苦しさがありますよね。


私も最近は階段を駆け上がったりは避けています。
無理をすると、呼吸を整えるのに時間がかかるからです。
肺炎予防のためだけでなく、肺を強くするためにも今回のエクササイズを取り入れてみようと思います。

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