“自助具”というものを知っていますか?
高齢や障害で機能の一部が弱くなった時に、その機能を補うための道具のことです。
できるだけ普通の生活をすることができるように、補助として使う道具や器具のことですね。


近視の人のメガネや高齢者の老眼鏡も“自助具”と言えるかもしれません。
“自助具”という言葉そのものの認知度も低いのに、それを手作りできる講座があるということで、川崎は多摩区にある団地の一角で開催されるワークショップに参加してきました。


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工作体験は選択制!?

予約をする段階で4つあるプログラムの中から、作りたいものを1つ選択します。

フラワーアレンジメントセラピー

これは、すでに出来上がっている花(アートフラワー)やリボンをオアシスに挿してまとめていくフラワーアレンジメントです。

目的としては、「作る楽しさ、飾る喜び、贈る幸せ」ということで、美しいものを自分の手でまとめていく楽しさのほかに、それを人に贈って喜んでもらえる楽しさを体験することです。

実際、下準備がかなり大変だったろうと思われるたくさんのアートフラワーがすでに用意されていて、短い時間内に仕上げることができるようになっていました。

コンパクトで邪魔にならないサイズになるので、出来上がったものを部屋飾りにして長く楽しむことができそうです。

ソックスエイド

ソックスを履くのに、どうしても手が届かない方のための補助具です。
何らかの原因で腰や足が曲げられず、足元に手が届かなくなった時に使用します。

ボタンエイド

高齢になるとだんだん細かい作業がしづらくなります。
小さめのボタンを留めようとしても、なかなか穴にかけられないという方のための、ボタンが簡単にかけられる補助具です。

かんたん見守りセンサー

“生活ロボット研究所”の方が、人の動きをセンサーで感知して音で知らせる器具の作り方を紹介してくれました。


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ボタンエイドの作り方


材料

ピアノ線
おゆまるorイロプラ(どちらも百円ショップで購入可)
ペンチ2本
お湯(おゆまるやイロプラが練れるくらいの温度)

作り方

今回、参加者が実際に作ったものは、イロプラ粘土で下の画像のピアノ線で作ったものに取り付ける部分(手で握る部分)だけでした。イロプラは百円ショップで購入できますが、ピアノ線はホームセンターなどで購入することになります。


また、ピアノ線は針金よりかなり固いので、2本のペンチを利用して画像のように折り曲げていきます。
手で持つ部分は、立てられるような形にしたり、握りやすい形にしたり自由に作ることができます。




ピアノ線の作り方はこちらをご覧ください。
http://kana-ot.jp/wpm/blog/post/273#comment-2


ピアノ線で土台をつくってから、プラ粘土で以下のように形作ります。

●おゆまるorイロプラ3本をお湯に入れ、柔らかくなったら水気を切って3本を一緒にこねます

●ピアノ線のぐるぐる巻き付けた部分に粘土を取り付け、自分の好きな形にします。

●あとは放置しておくだけ。
放置しておけばイロプラは固まります。あとでもう少し形を変えたいと思ったら、またお湯に入れて変形させることもできます。



ボタンエイドを実際に使った感想としては、このサイズだと大きめのボタンには合いませんでした。どうしても両手を使う形になります。

ピアノ線でつくる引っかけの部分は、使う人に合わせて(ボタンの大きさなど)オーダーメイドで作る必要がありそうです。

ソックスエイドの作り方

材料

クリアファイルやプラスチックの薄手の下敷きなど
直に貼れる布(プラスチックの上に貼る、百円ショップで購入可)
直に貼れるフェルト(百円ショップ)
ハトメ
はさみ
ひも:120㎝くらい

作り方

  • クリアファイル(柔らかいものだったら2枚分)を底辺21㎝、高さ25㎝、上辺の平らな部分7~8㎝くらいで、緩やかな曲線をフリーハンドで書き、切り抜きます
  • そのまま貼れる薄手の布をファイルに貼り、余分な布をハサミで切り落とします
  • 裏に返し、そのまま貼れるフェルトを適当なサイズに切り(同じものを上下に2枚貼ってもよし、数か所に貼っても可)、滑り止めにします
  • 一番広い部分の端に一穴のパンチで穴を開け、ハトメで止めます
  • ハトメの穴にひもを通します
  • 使い方

    ソックスエイドの使い方について説明します。

  • まず、フェルトを貼った方を外側にして、ソックスの履き口に入る大きさに丸めます。
  • ソックスエイドを先端の細い方からソックスに入れます。
  • 次にひもを持ってソックスを下に置き、足を入れます。
  • ひもで微調整をして、先端まですべるように足を入れたら、ひもを引いてはずします。
  • まとめ

    参加者が一堂に会し、ワークショップの説明が始まってから、予約したときに決めた講座からソックスエイドとボタンエイドの2講座に変更しました。

    参加費は1000円だったのですが、追加に関してはそれぞれ追加料金を払えばほかの講座も受けることができました。


    実質50分くらいの時間内でフラワーアレンジメントの花までは作れませんし、ボタンエイドのピアノ線で形をつくるのも難しかったのかもしれません。でも、自助具というものがどういう目的で作られるものかということは分かったような気がします。


    “かんたん見守りセンサー”のグループとはかなり席が離れていたので、作業を見学することができず残念でした。
    なにより、初対面の人たちとワイワイ言いながらする手作業は楽しい時間でした。


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