昨年NHKで放送されたドラマ“奇跡の人”を、つい最近まとめて再放送を見る機会がありました。
“奇跡の人”と聞くと、その昔に見たパティ・デューク主演のアメリカの映画を思い出します(古っ!)。


リアルタイムで放送されたときには見逃していたNHKの“奇跡の人”を何気なく見始めて(深夜にまとめて録画できたので)、涙と笑いのオンパレードに圧倒されました。何より、映画や舞台のアニー・サリバンと違い、あまりにもダメ人間の一択と言う人物の設定が“盲ろう者”の存在を身近に感じさせてくれたのです。


先日国立にお花見に行ったとき、国立在住の友人から“盲ろう者”の話を聞いて、先日見たドラマを思い出したのです。その時初めて“盲ろう者”という言葉が存在することも知りました。


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盲ろう者の福祉制度はない!?

友人から“盲ろう者”のことを聞いたとき、視覚や聴覚の障害者には制度があるが、盲ろう者独自の制度はないことを知って驚きました。
だって、重複障害ということはコミュニケーションの手段を絶たれているということですよね。
先天的な盲ろう者の場合、モノに名前がある、ということすらわからない人が多いわけですから、そういう人たちこそ手厚い制度を必要とするはず。


今回、盲ろう者のことを調べているうちに、私と同じように“盲ろう者”の存在そのものを知らない人たちのために、できる限りの情報を集めてみようと思いました。

盲ろう者にも障害の状態や程度に違いがあるということ



ヘレン・ケラーは2歳のときの高熱による髄膜炎が原因で視覚、聴覚が失われて、言葉も話すことができない重複障害となりましたが、盲ろうには先天的なものもあり、状態にもそれぞれが違いがあるので上げてみます。

①全盲ろう:全く見えず聴こえない状態
②弱視ろう:見えにくく聴こえない状態
③盲難聴:全く見えず聴こえにくい状態
④弱視難聴:見えにくく聴こえにくい状態



それから、いきなり重複障害になるのではなく、最初どちらか一方に障害が現れるものもあります。
たとえば、

①盲ベース盲ろう:視覚障害から聴覚障害を伴うもの
②ろうベース盲ろう:聴覚障害から視覚障害を伴うもの
③先天的盲ろう:先天的、あるいは乳幼児期に視覚と聴覚の障害を発症するもの
④成人期盲ろう:成人期以降に視覚と聴覚の障害を発症するもの

以上、東京盲ろう者友の会より引用させて頂きました。

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盲ろう者とコミュニケーションをとるには?



視覚のみ、もしくは聴覚のみの障害者と違い、盲ろう者とのコミュニケーションには様々な方法があります。
欧米では手話や指文字を元にしたものが多く、日本ではさらに点字を応用したものを使うなど、種類が多くなります。具体的な方法を説明しますね。


≪手書き文字≫
手のひらにも字を書いて伝える方法のこと。
初心者にも簡単にできる反面、情報を伝えるのに時間がかかります。


≪音声≫
聴力が少し残っている場合、盲ろう者に聴こえるように耳元や補聴器のマイクに向かって話す方法のこと。


≪筆談≫
視力が残っている場合、通訳者が紙などに文字を書いて盲ろう者に伝える方法。


≪手話≫
手話を読み取れる盲ろう者に使います。
全盲ろう者の場合は見えないので、手話の形を手で触って読み取ります(触手話とも言います)。
弱視ろう者の場合は、見え方に合わせて手話をする必要があります。



点字≫
点字の読み書きができる盲ろう者には、以下の2つの方法を利用してコミュニケーションをとることができます。

・ブリスタ:ドイツ製の点字用速記タイプライター。音が静かなので会議や講演会などの通訳に適している。

・指点字:点字タイプライターの代わりに、通訳者が盲ろう者の指を直接たたく方法。日本で開発されたものとのこと。



≪指文字≫
・日本語式(50音式)指文字
・ローマ字式指文字

の2つの方法があり、ローマ字式の方が手の動きも小さく、少ない数の文字で表現できる利点があるとのこと。


≪パソコン≫
通訳者がパソコンを用いて入力し、その画面を盲ろう者が読む方法。

以上は、全国盲ろう者協会から引用、要約させて頂きました。

まとめ

きっかけは、数週間前に見たテレビの連続ドラマの再放送でした。
それが、数日前に友人と会ったときの話題になり、詳しいことが知りたくて調べてみることになったわけです。


なぜだろう?と疑問に思ったのは、視覚や聴覚の障害に関しては制度があるにもかかわらず、盲ろう者に対して制度が確立されていないことでした。


東京都だけでも、盲ろう者が850人とか2000人とか、人数もハッキリしていないようですが、これは“手を挙げる人が少ないため”ではないかと想像します。実際、盲ろう者を探すのが大変なようなのです。


よく、駅や公共の場で白杖を持っている人を見かけることがあります。
目の不自由な人なんだな、とその時は思うわけですが、もしその時、ホームのベンチが空いたのでその人に声をかけて、その人から反応がなかったら、、
もしかしたら、視覚障害だけでなく“盲ろう”である可能性が高いかもしれません。

川崎市の福祉関連参考サイト

川崎市聴覚障害者情報文化センター
http://www.joubun.net/index.html


要約筆記者養成講座
http://www.joubun.net/cmsx/files/%E9%A4%8A%E6%88%90%E8%AC%9B%E5%BA%A7/2017_H29youyakuyosei.pdf


神奈川県聴覚障害者福祉センター
http://www.kanagawa-wad.jp/link.html


神奈川盲ろう者ゆりの会
http://kanagawa-db-yurinokai.com/

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