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ユニバーサルデザインについては以前書きました。


ユニバーサルファッションとは?介護服とのちがいをおしえて?!


今日は、川崎で開催された“ユニバーサルファッションショー”を見に行ってきました。場所は向ヶ丘遊園駅から徒歩5分位のところにある「多摩市民館」。


ここは区役所のある建物らしく、市民館は建物の何階かに、いくつか別れてありました。


その中の教室のようなところで、ユニバーサルファッションの展示がされていて、同じお部屋で今回のショーの企画者、栗田佐穂子さんのフォーラムも開かれました。


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今日は「多摩ふれあいまつり」というものが行われていて、区役所の建物全体にかなりの人達が訪れているようでした。


この“ユニバーサルファッションショー”もその一環だったのですね。


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高齢者・障害者・療養中の方に役立つ服

ボランティアグループ“糸の詩”の主催者である栗田佐穂子さんの提唱するユニバーサルファッションとは、


・普通に服と同じように見える
・着やすい
・おしゃれに見える



ということだそうです。


ユニバーサルファッションとは、一目見て特殊なデザイン(いかにも介護服然としている、とか)ではなく、普通の服と変わりなく見えて、着やすい工夫があちこち施されています。


それは着る本人や着せる家族や介護者にしかわからにようなところに施されていて、普通の服のデザインに見える、ということでしょうか。


例えば、車椅子の人の着替えは大変です。立つことも自分だけではできない人にボトムをはき替えてもらうとき、どうしても腰を浮かせる必要があるのです。本人も大変ですが、介護側は相当な技術と力がなくてはうまくいきません。


でも、栗田さんのアイデアや方法だと、座ったままの状態で、いとも簡単に上も下も着替えることができます。


それはワンピースに見えるものでも、実は上下2つに分けて作ってあり、しかもふわりと膝にかけて後ろで留めればスカート部分になり、腰を少しも浮かせる必要もなく着替えることができるということなんですね。


腕を大きく上げなくても、袖ぐりが大きくしてあるので着脱が簡単にできたり、一つの服を着やすいようにいくつかのパーツに分けて、でも着たときは一つに見えるようにコンシールファスナーを使ってとめたり、細かいところにたくさんの工夫がなされています。


ズボンの場合、車椅子の人だといつも座っている状態なので、前の部分を短く、後ろは長めにすると、車いすに腰掛けているときに余分なタルミがなくすっきりとしてキレイに見えるんですね。しかもはきごご地が良い。


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実際に障害のある人もモデルになってくれたファッションショー

ユニバーサルファッションショーは、最初は登戸ドレスメーカー学院の生徒さんたちが、ご自分でデザインしたものをご本人たちが着て、モデルとして見せてくれました。


それから、ボランティアのモデルさんたちが、それぞれ着物を二部式にアレンジした作務衣のようなものを着たり、和服をできるだけ手を加えないカタチでアレンジしてリメイクしたものを着たりして通路まで歩いて見せてくれました。


ショーの後半は栗田さんの楽しい解説でデザインの詳細部分の説明もありました。


後半では、実際に障害を持たれている方が出演されて、着心地やボタンの使い勝手などの感想を求められていました。
その時の栗田さんの対応がとても自然で微笑ましくなりました。

ユニバーサルファッションの可能性とは?

健康な人間なら、サイズさえ選べば自由に着ることができます。着方も自由。
細身のセーターやジーンズでも、後ろにボタンのあるようなものでも、デザインは好みで選べばいいだけです。
とても自由。


だから普段はあまり考えたこともありません。
腕が上がらないからこういう着方はできないとか、布地の重さが気になってデザインは気に入っているのに諦める、とか。


健康な人が普段無意識にやっていることが、できない人がいる。
そういうことを栗田さんに言われて、あらためて想像してみました。


「相手の状態や状況を自分の頭で想像してみる」
今日学んだ一番大切なことです。


栗田さんのファーラムで、リュウマチを持っていらっしゃる方のエピソードが心に残りました。
布の重さが痛みに直結するなんて。。


ユニバーサルデザインの中でも、ファッションは特別かもしれません。
障害や体型や病状それぞれが違う人たちに合うような服は、個々に確認しながら寄り添うしかないのでしょう。


でも、そのときの考え方やノウハウは、これからも積み上げていくことができ、いずれ蓄積されたものをデータに残すこともできると思います。


でも、一番大事なことは、「本人に寄り添うこと」
今日の栗田さんのフォーラムを聞いていて心からそう思いました。

最後に

栗田さんは登戸ドレスメーカー学院の副校長をされていますが、ユニバーサルファッションに出会う20年前までは普通に洋裁をされていたそうです。


でも、ユニバーサルファッションを手がけられるようになってから、服に関する考え方が全く変わったとのこと。
変えさせられた、というようなニュアンスでしたね。


数年前に栗田さんは、若い人たちにユニバーサルファッションを伝えるべく少人数制の養成学校を始められました。
いずれ、母体となるドレスメーカー学院以上の卒業生を輩出されるように願っています。


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