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何か心に悩みがあったとしても、なかなか心療内科や、ましては精神科に行くことには抵抗がありますよね。

ともクリニック浜松町というクリニックは、院長もスタッフも全て女性で「女性が集まる心療内科」としてL4YOUで取り上げられました。


福永伴子
院長ご自身、自分がもし患者になったときに、通いたいと思うクリニックを目指しているとのこと。
通いづらいと思われがちな心療内科、精神科のハードルを下げたいという目標を掲げています。


女性らしい心遣いが感じられるのは、診察券に「心療内科・精神科」の表示がされていないこと。
これだけでも、どういうクリニックを目指しているのかが感じられますよね。

“精神科”は、うつ病や不安障害のような心の病気をメインに診るところ。
“心療内科”は、体の病気があって、それに精神的な問題が関わっている場合に診るところ。

というふうにわけられますが、精神的に参っている人はもちろん、内科や耳鼻科、歯科など、様々な診療所から訪れる人が多いというところから見ると、心療内科の症状は多岐にわたると言えそうです。

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“心気症”とは?

1つ目の症例です。

夫と子供の3人暮らしの女性。真面目、食事の支度にも手を抜かない。
コミュニケーションの取れない夫と、転職を繰り返す息子、親友の発病、この3つが重なった時、彼女の現れれた症状は、「激しい動悸」。


これが繰り返されたので、自分でネット検索し、脳に異常があるのではないかと、まず脳の検査をする。
でも、全く何の問題もないのに、それからもドクターショッピングを繰り返して、最終的に行き着いた先が「心療内科」。


そこで診断された内容が「心気症」でした。


心気症とは、明確な根拠もないのに「自分は病気」という不安にとらわれ生活もままならなくなる状態のこと。


自分の健康状態の不調が気にかかり、重い病気ではないかと心配し続ける。
何でも情報を信じやすいという特徴があり、医師から問題なしと言われても体の不調を訴え続ける傾向があります。

治療としては、「考えて解決できるものか?」という質問を投げかけ、そればかり考えるのをやめるにはどうするか、意識をほかに持っていくようにすると体に現れて症状も次第に軽くなっていくようです。


本人は「体」の病気にとらわれていても、実際は「心」の病気ということですね。

“病的な喪の過程”とは?

2つ目の症例です。

5年間も不仲な姑の介護をして見送った女性の実例。
四十九日が過ぎた頃から、食欲減退、不眠、やる気が起きない、という状態が半年ほど続いたとのこと。

身近な人、大事な人を亡くしたときに陥りやすい症状で、「病的な喪の過程」にあると表現します。

悲しみには立ち直るまでにプロセスが必要で、このプロセスをしっかり踏むことで、次第に立ち直っていくと考えられます。

悲嘆のプロセス
《第一段階》ショック:なにも考えられず混乱状態に陥る
《第二段階》悲しみ・怒り:深い悲しみとともに自分を責める
《第三段階》抑うつ:周囲への関心を失い引きこもり状態になる
《第四段階》立ち直り:じょじょに元気が出て、周囲を大切にしようと思う



通常は抑うつの段階は1ヶ月で終わり立ち直るということなのですが、この女性の場合は、介護疲れや突然の別れなどが原因となって「立ち直りの段階」への移行がうまくいかずうつ状態が続いてしまったということなんですね。


特に家族などを見送った場合、どんなにしてあげても何かしら後悔の念は残るものです。
その思いから立ち直るためには「十分に悲しむ」というプロセスが大事だと、福永先生は仰っていました。

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円形脱毛症の原因とは?

3つ目の症例です。

美容院で美容師に円形脱毛症と言われた女性。
パートで働いている職場でのパワハラが原因と考えられる。
薬を塗っても一時的には良くなるが、再発を繰り返している状態。
そのうち、朝起きると手がこわばるという新たな症状も。。

円形脱毛症は自己免疫疾患の1つなんですね。
悩みが長く続くとそれが引き金になって、本来は自分の体を守るための免疫システムが毛根を攻撃してしまうとのこと。


円形脱毛症は、ただの抜け毛ではない。
体をウィルスなどから守っている免疫細胞が毛根を敵と勘違いして攻撃してしまい、髪の毛が抜ける症状のこと。
指の関節が痛くなるのは、同じ免疫疾患であるリウマチの症状。

つまり、この女性は、免疫疾患のために円形脱毛症とリウマチの症状が出てきたしまったということです。



現在は、円形脱毛症は自己免疫疾患の可能性が高いと言われていて、これまで原因と考えられていたストレスは誘引(きっかけ)と考えられるようになりました。

髪は生えるまでに3~6ヶ月はかかります。
脱毛外来もあるので、そちらでの受診も可能ですが、クスリなどを服用する前に「免疫の検査」が必要とのこと。

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“高齢者うつ”の症状とは?

4つ目の症例です。

65歳以上の女性に多い「高齢期うつ」。
うつ病は認知症と並んで高齢者に多い病気の一つと言われています。
高齢期は女性にうつ病が多いとのこと。


原因は、高齢による脳血管障害や認知機能の低下に加え、身近な人の死や自身の病気と言った「負」のライフイベントが重なることが原因。


年をとると脳はストレスに弱くなります。
それに身近な人の死や“負のライフイベント”が重なると、“高齢期うつ”を発症しやすいのです。


高齢期うつは、頭痛などの自律神経失調症状や不眠・食欲低下といった症状で現れるため、周囲も自身も「年だからしょうがない」、と気づきにくいんですね。

症状が悪化すると、なにも食べられない、飲めない状態に陥ります。そうなったら入院です。



では、高齢期うつを防ぐ方法はあるのでしょうか?

ここで福永先生は、「身近な人とのコミュニケーション」の大切さを、
ハーバード大学の追跡調査を例にあげて説明していました。


「満足度が高い人生を送った人」と「温かい人間関係」が密接に関連していた、という75年にわたる調査結果です。


関連記事がこちらにあるので、参考にしてください。

TED 幸福な人生の秘密 とは?


まとめ

テレビ東京のL4YOU(レディス4)で“女性が集まる心療内科2”が放送されていました。

以前に比べると、心療内科に行くことの抵抗は低くなってきている気もするのですが、そもそも体に現れる症状が“こころ”の問題なのかどうかの判断が難しいのではないかと感じました。


女性が行きやすいクリニック。
こういう存在が増えてくれれば、救われる人がどのくらいいるのか。。
期待したいところです。

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