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経営危機に陥った会社をv字回復させた社長というのは、今までにも何度も“カンブリア宮殿”には出演しています。
今回は、らでぃっしゅぼーやという宅配野菜の会社社長、国枝俊成氏が登場しました。


“らでぃっしゅぼーや”は有機野菜を中心に宅配している宅配野菜の会社です。


“らでぃっしゅぼーや”は1988年に市民団体を母体に誕生し、2012年にNTTドコモに買収されています。
そして2014年、ドコモから来た国枝俊成氏が社長として就任。

“らでぃっしゅぼーや”の社長国枝俊成氏はどんな人?

国枝俊成氏は、兵庫県神戸の灘高等学校から東京大学工学部を卒業後、1978年4月に日本電信電話公社(現NTT)に入社。
1983年にはアメリカスタンフォード大学修士課程を卒業しています。
2005年7月:NTTドコモ国際ビジネス部長
2007年6月:NTTドコモの執行役員
2010年6月:NTTドコモ吸収の支社長就任
2014年5月:らでぃっしゅぼーや株式会社の代表取締役に就任

という順調な経歴を重ねています。
温厚な印象ですが、芯の強さを感じますね。

国枝社長が経営面で取り組んだこととは?

らでぃっしゅぼーやに就任した国枝社長がまず始めたことは、現場の視察です。
というか、エンジニアの彼が突然、宅配野菜の社長になったわけですから、会社と仕事の流れを把握しておきたかったのだと推察します。


それで、現場を見ていて驚くことがいくつかあったようです。
例えば、不揃いの野菜を無造作に梱包していたり。
それを指摘すると、農家の側に立った言い訳がましい意見が出てきたり。。


つまり生産者を大事にするあまり、顧客目線がおろそかになっていたのです。


それから、月1回の役員会議で、顧客の生の音声、電話によるクレーム対応の一部始終を会議にかけるようになりました。これは現在も続いているようです。


社長としては、日々の業務にもう少し顧客志向の要素を取り入れて欲しいということだったようです。


「お客の声」は、上層部だけではなく袋詰する現場にも、宅配野菜を配送するクルーにも、同じように届けられました。そうすることによって、袋詰はより丁寧になされ、スタッフの心遣いは顧客に伝わります。


配送クルーには、生産者を招いての野菜の勉強会が定期的に開かれ、クルーが野菜に詳しくなることが顧客とのコミュニケーションにつながりました。


勉強会で食べた多品種のじゃがいもの説明も、自分が食べた感想を生で伝えることができますよね。
そういった細かい部分の改革を進めていったわけです。


新しい野菜を手掛けるときは見本に付け加え、顧客にその説明をすることで次のセールスにつながります。
配送クルーはセールスマンでもあるということですね。


ある女性クルーは、「自分がして欲しいと思えることを顧客にしてあげたい」ということで、玄関先で開梱し、中身を袋などに入れ替えて、ダンボールは持ち帰るということを続けています。
これはお客の立場としてはうれしいサービスです。


こういうスタッフの意識を変えるところから、それに見合うモチベーションアップのための報酬の形を作り、顧客満足の成果を発表する場を設けることで、社員教育の一環としているようです。

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村上龍が興味を持った「いと愛づらし名菜百選」 とは?

番組の最後で村上龍氏が興味を示したのが、「いと愛づらし名菜百選」という各地に昔から存在する地場野菜のことでした。


村上さんは、こういった地方に埋もれて、地元の人しか食すことのできない、そのため今後も持続して作られるかどうかわからないような野菜に目を向けて、情報を発信し、宅配野菜として各地に届けることで、貴重な資源の再発見と維持が可能だと考えているようですね。


前回に引き続き、日本の良さを再発見し、拡げていこうという意識につながります。


「いと愛づらし名菜百選」。一部記載します。

アピオス(ホドイモ)、安納芋、いやふど、ウーハン(里芋)、雲仙コブ高菜、大浦太ごぼう、大型山東菜、おかのり、尾島ねぎ、おたふく春菊、小布施丸なす、女山三月大根、かき菜(宮内菜)、花心白菜(かしんはくさい)、鰹菜、亀戸大根、賀茂なす、カリフラワーロマネスコ、河内一寸そら豆、紀州芋、源助大根。。。

知っているものありますか?



有機野菜業界を大きくするためには?

番組の最後のほうで、有機野菜業界を大きくするためのプラットフォームづくりとして、らでぃっしゅぼーやの国枝社長が発案し、「オイシックス」「大地を守る会」の2社と、有機野菜の基準を統一し、消費者にわかりやすいシステムを作るために力を合わせることで同意されています。


これは、オーガニックに対する関心が外国と比べると日本は低い、との認識から出た提案でした。
それは、日本のような高温多湿の気候の中で有機野菜を作るのはコスト面で割高になってしまうという問題と、もう1つは、この業界としてのPR不足ということを言っていました。


宅配野菜を経営している大手3社が力を合わせることによって、有機野菜の裾野を広げるということなのでしょう。
「日本の食卓に、もっと有機野菜を!」

まとめ

これからの時代、今まで以上に、安全でおいしいものを食べたいという意識が高まっていると感じます。

それから、小さい子供を育てる主婦や、重い野菜を持ち帰ることが辛くなってきた高齢の方などに、野菜だけでも届けてもらえたら本当にラクですものね。

小さい時から野菜の本当のおいしさを体験したら、野菜嫌いの子どもなんていなくなるのではないでしょうか。