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引用:http://www.nippon.com/ja/views/b00305/

川崎市地域女性連絡協議会、通称「川女連」の70周年記念として、魚柄仁之助さんを講師に迎え、講演会が開かれました。タイトルは「美味しい料理を安く簡単に!」

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でも、あくまでも講演会なので、料理の実施はありません。
まる2時間、休憩無しの連続トーク!

すでに何冊も著書は読んでいるのですが、人柄が文章そのものの人でした!

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1ヶ月の食費が9000円!?でもホントは7500円でOK!

魚柄さんは奥さんと二人暮らし。
それで1ヶ月の食費は15000円位だそうです。


料理というものに対して、通り一遍ではない工夫をすることが前提なんですね。安く作ることが目的ではなくて、材料を理解して使い尽くす。無駄を出さない。火を使って材料を変化させる料理をいうものを、「化学」の目で見ています。


現在の人は、食品に記載されている「賞味期限」とか、「消費期限」に縛られていて、自分で判断しようとしない。
お刺身を食べ損なって冷蔵庫に入れておいたものを翌日簡単に捨てる。


〇〇の鶏肉、〇〇の高級牛肉とか、ブランドで買う。
ひとに決めてもらった価値で判断し、自分で判断しない。自信がない。責任を取りたくない。


普通にスーパーで安く買った肉でも、工夫をすることで美味しく食べることができるのに、自分の頭で考えない。
なんでも鮮度のいいものでなければ美味しくない、と鮮度信仰になっている。


確かに、昔は「賞味期限」なんて表示はありませんでしたね。
では、どうしたかというと、食品の色を見たり、臭いを嗅いだり、そうやって自分で確かめて食べてましたよ。

文庫本になって再登場!

魚柄さんの煮物は“保温”がキーワード?

魚柄さんは火の使い方もエコ。
煮物などを作るとき、野菜は80℃で煮えるので、15分火にかけたら、あとはタオルケットや毛布で(季節によって違う?)保温して80℃になるまで20分、、というふうに考えるとのこと。

この方が野菜の甘味が残るそうです。


あと、最近の人が家で魚を焼くのを嫌がるのは、後始末が面倒、ということがあるのですが、どうせ面倒なら、一度に全部焼いちゃえ、というのが魚柄流。


その時食べる分だけ焼いて、跡は冷凍庫、なんてやってると、絶対というほど忘れちゃって入れっぱなし!ですって。
納得です!


魚を蒸すときは、万能蒸し器に並べて置けるだけ置いて蒸す。
その時、魚に片栗粉をまぶしておくと、蒸しあがったときに艶が出て綺麗に仕上がります。
これを、水晶蒸しと言います。


こうやって、魚を買ってきたら、焼くなり蒸すなりひと手間かけてから保存しましょうということなんですね。

その時食べる分以外は冷凍するより、食べきっちゃいましょう!というのが魚柄さんの主張。


食べないものは買わない。
食べきるための工夫をする



最初から全部食べきるために、煮たり焼いたり準備して、冷蔵で保存できている間に食べきりましょう。

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“フードファディズム”を知っていますか?

魚柄さんが今度“フードファディズム”の本を出されるようです。


“フードファディズム”
魚柄さんの講演で初めて知った言葉です。
意味は、

「食べ物や栄養が健康と病気に与える影響を、熱狂的、あるいは過大に信じること。科学が立証したこと以上にその影響を信じ、固執していることであり、科学が立証したことに関係なく食べ物や栄養が与える影響を過大に評価すること」とあります。引用:ウィキペディ


今は何でも、これがいい、となると一時のブームになって急激に広まり、単独の食品にクスリのような効果があると信じてしまいやすくなります。
でも、考えてみると不自然なことですよね。


“フードファディズム”について、魚柄さんがどう“料理”されるのか、今から楽しみです。

魚柄仁之助は料理侍か!?

魚柄さんは料理家という範疇に収まらない不思議な人です。


料理研究家でもないし、料理教室の先生でもない。
著書を読んでいると、料理や現代の生活に関して、言いたいことがたくさんあるんだろうな、と推測はするのですが、魚柄さんはご自分の考えを声高に押し付けたりはしていません。


自分が面白そうに、楽しそうに、簡単そうにやっているうちに興味を持った人が寄ってきたら、初めて助言してくれるような、そんなスタンスなのかな、とも思います。
もっと深読みすれば、そういう作戦なのかな?
だって、本気で伝えたい事は山程もあるでしょうから。。



そうかと思うと、今の時期に心配な「食中毒」の問題に触れると、「清潔」ということだけが問題なのではなく、食べものが胃に入ってからの消化酵素の働き、その働きを妨げる「流し食い」なる食べ方の問題にいたるまで、立て板に水のごとく途切れることのない説明に、深く納得してしまうのでした。


まるで“料理”という刀で世相を切っているかのごとく。
風貌と不思議なロン毛が相まって、今侍のような魚柄さんでした。

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本の表紙裏にサインをしていただきました!

最後に

魚柄さんの「食」に対する考え方は、「材料を無駄にしない」というような表層的なことではなく、もっと本質的なことを考えさせてくれました。


日々、昭和初期の頃の食の文献をもとに料理を再現しているかと思えば、勝手にたまっていくスパイス類の保存方法を行動心理学(!?)に基いて(かどうかわかりませんが)考案し、時間に関しても無駄がない生活をされています。


講演の最後のほうで印象に残るお話をされていました。

7月17日に講演会が決まったのが4月だったそうなのですが、決まってから毎日10分間は、この川女連の講演で話す内容について時間を割いていたそうです。3ヶ月間毎日。

この時間に対する姿勢は、あらゆることに効きそうです。

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