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“趣味どきっ”シリーズで“お寺の知恵拝借”という番組が始まったので見てみると、「掃除」に対しての認識がかなり変わりました。「掃除の自己啓発」のような番組です。
これを深堀したら、生き方も変わるかもしれません。


普段はあまりなじみのない禅寺の日常。禅寺は厳しいことで有名ですが、「作務」一つでもこれほど集中することが「修行」になるのでしょうね。


まずは、雲水たちの日課から始まります。

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雲水たちの作務の日課とは?

横浜にある「總持寺」の雲水と言われる若い僧侶たち130名が寝食をともしながら、禅の修行に励んでいます。
修行で目指すのは、迷いや不安を取り去り、心を育てること。


その方法として重視されるのが「作務」と呼ばれる掃除なんですね。
禅では、「一掃除二信心」と言われ、雲水たちは、朝昼晩、必ず掃除を行います。


朝4時に起床。僧堂に集まり、4:15から座禅。5:00に朝課(読経のこと)、6:20に行鉢(ぎょうはつといい、朝食のこと)、そして、7:00から“作務”が始まります。


最初は雑巾がけ。境内を一周するのべ750mの廊下を、朝と昼の2回、修行僧全員で水拭きをするのが習わしです。
時間が30分と限られているので、みな急いで滑るように走ります。


雑巾がけは、板の目に合わせて拭き方を変えます。最後に“百間廊下”という180m近い長さのある廊下を走るように拭ききるのです。これが總持寺に名物だとか。

作務をする上での心構えとは?

禅の修行は「行住坐臥(ぎょうじゅうざが)」と言い、「歩く・止まる・座る・寝る」の全てを修行とする考え方なのですね。美しい所作には深い意味があると考えます。


一日不作一日不食(いちじつなさざれ、いちじつくらわず)」という言葉があります。
「作務を失くしては修行は成立せず。食べる資格もない」
修行という正しい心を作る場において、作務は欠かせない重要なことなのですね。


繰り返し掃除をすることで、心の迷いや不安を打ち消していく。
「自分自身を拭くように磨くように」と意識してやることで目の前の作業や動きに集中していきます。


曹洞宗では、やるべきことに必死に取り組むことが修行、と考えられています。「毎日、目の前にあることを、なんでもきちっと行っていく。ごまかさずにやっていく」ということです。

掃除がなぜ心を磨くことになるのか?

「前後際断」という言葉があります。未来や過去ではなく“今”を重んじる、ということです。時間を過去から未来へつながったものと捉えるのではなく、一瞬一瞬を重視する。


だから、修行でも「今目の前にあることへの集中が求められる」ということです。「作務に専念し、心の塵を掃く」ことが、目の前のことに集中するということで、「目の前のことに集中すれば、過去を悔やんだり、未来に悩む暇はない」ということなのでしょうね。

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拝借したいお寺の知恵

今回の“拝借したいお寺の知恵”は、


・所作を美しくする
・日々の繰り返しが大切
・今やるべきことに集中する



以上の3つでした。

汚れた場所を必死で探して手を動かし続ければ、自然と集中できます。
清潔さを維持すると同時に、修行の役割も果たしてきたお寺の作務、やり方次第で心も磨くことになると思えば、面倒で大変な掃除も気持ちよくできます。


何しろ、自分を磨いているのと同じなんですから。。


「一つ一つのことをいちいち大切に」
「面倒くさいと思うことも、丁寧にやっていくことがここでの修行」


ちょっと耳が痛いですが、いきなり心を治せと言われるより、「掃除」という、体を使ってする作業を通して心を磨く方が、わかりやすい気がします。

まとめとして

小水常流穿石如(しょうすいのつねにながれていしをうがつがごとし)」という言葉があります。
かすかな水も絶え間なく流れ続ければ、石に穴を開ける、ということ。


わずかなことも日々繰り返し行えば、大きな物事を成し遂げられる、ということです。
きれいな所作も一日では身に付きません。継続することが大事なんですね。


總持寺の雲水たちも、食事の仕方、片付けの仕方、すべて流れるように美しい所作でした。
一般の社会とは、時間の流れ方も全然違う空間でしたが、「正しい心を養うためには、まず所作を整えることが大事」ということの意味は分かるような気がします。

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