ストレス・パニック時の対処法 最強の呼吸法を身につけて自分を活かすとは?

生活
呼吸と自律神経についての深い関係については、実際の呼吸法を例に上げてお話ししました。

自律神経と呼吸の関係 なぜ深呼吸をすると心が穏やかになるのか?

今回お伝えする呼吸法は、呼吸をすることで心が穏やかになるだけではなく、ストレスを感じたり、パニックに襲われそうになったりした緊急時に効力を発揮する、「強い緊張や恐怖に対処できる呼吸法」です。
「システマ・ブリージング」という旧ソ連軍で編み出された訓練法なのです。
とても実践的で強力な呼吸法なのですが、「恐怖」というものが日常でいろいろ形を変えて私たちに作用していることを考えると、自分をコントロールできる呼吸法として知っておいてもいいのでは、と思いました。
システマはブリージングだけではなく身体の訓練もあるのですが、今回はブリージング(呼吸法)に関して取り上げます。

日常に起こる恐怖とはどんなもの?

まず、今回「呼吸法」について調べていくうちに、「システマ・ブリージング」という自己コントロールができる呼吸法を知り、緊急時に自分を取り戻すことのできる呼吸法ということにとても興味を持ちました。
何かに対して恐怖を感じたときに、意志の力だけで恐怖を取り除くことはかなり困難です。こういった場合もやはり外側(肉体)からアプローチすることによって(この場合は“呼吸法”)“気持ち”を操作することができるということです。
日常に潜む“恐怖”というと何だか大げさに聞こえるかもしれませんが、日常の中でストレスとなる不安感や不快感はすべて“恐怖”の種だと考えられるんですね。
大きな仕事を前にしてすくんでしまうような恐怖。
大勢の人の前で発表して失敗したらどうしよう、と思う怖れ。
突然の地震や火災に遭遇したときの緊張と恐怖感。
とても平常心ではいられませんよね。
小さな不安も、想像力で大きな不安感にしてしまうこともあります。
少しずつ会社のお給料が下がっていく不安感というのもあります。
ボーナスも無くなって、ローンの支払いはどうしよう?
会社が倒産したらどうしよう?!
こういった不安感はすでに“恐怖感”といってもいいのではないでしょうか?

 恐怖心が日常に及ぼす影響とは?

“恐怖心”は筋肉を緊張させます
ビックリすると反射的に筋肉が緊張し、呼吸が浅くなります。これは原初的な防衛本能といえますね。
でもこういった筋肉の緊張は、本来の能力(行動力)を大幅に低下させてしまいます。
日常生活においても仕事上で機器の誤操作を起こしたり、つまらないミスを誘発してしまうことにつながります。
こういったミスは本人から自信をうばい、見た目の印象さえ変えてしまうかもしれません。
筋肉の緊張というのは、外敵から自分を守るためのもの、相手を威嚇したりするときには有効だったかもしれませんが、本来の自分の能力を発揮するときには足かせにしかなりません。
筋肉の過度の緊張は、体調不良を引き起こす可能性もあります。内臓始め、神経、血管などが圧迫されて、必要な血液やリンパの流れが停滞し、組織の機能低下、内臓や器官などの不調にもつながることになります。
日常的には、首や肩こり、腰痛などに悩まされたり、行動力や決断力などにも影響を与えるようになるでしょう。

基本のブリージング

ここで基本的なブリージングの方法を説明します。
①鼻から息を吸います
②口を軽くすぼめて口から息を吐きます
吸い過ぎでも吐き過ぎでもない、自分が快適に感じる深さで呼吸します。胸式や腹式にこだわらず、自然に空気が出入りするままにします。
システマでは、ブリージングは「肉体」「思考」「精神」の3つにかけられた足かせを取る武器と考えます。
恐怖心の源は「脳」。だからと言って、直接「脳」や「思考」を自力で操作し、恐怖心を消すことはできません。唯一できるのは「肉体」からのアプローチだけ。
それが「呼吸」というわけなのです。

呼吸を“意識する”ということ

では、今まで取り上げたいくつかの呼吸法とこのシステマ・ブリージングはどこが違うのでしょうか?
システマでは「意識する」ということを強調しています。
筋肉のトレーニングなどでは、トレーニングしている部分を意識するかしないかで効果(筋肉の発達具合)がはっきり違うというのです。
なので、呼吸の力を鍛えるためには「呼吸」そのものを意識して行うことが重要と考えます。
呼吸をすることによって生じる体のあらゆる動き、感覚を感じ取ること。
肺に空気が満たされたときの血液の流れや、息を吐いたときの逆の流れ。見ることはできないけれど、自分の体の中で呼吸によって起こっている様ざまな変化を感じ取るようにすること。
それが「意識する」ということです。

まとめ

実は日常の恐怖って、結構あると思うのですね。
「対人恐怖」「とか「赤面恐怖」とか、人間関係だけに絞っても「恐怖」というものがあります。
会社員だったら、いつリストラされるか!?という恐怖もあるでしょうし、
受験生だったら、全部落ちたらどうしよう!という恐怖もあるでしょう。
そういう「恐怖心」を抱えながら生きていくのってすごく効率が悪いと思いませんか?
「恐怖心」の方にエネルギーが行ってしまって、その人本来の能力が十分発揮されないということになるんですから。。
システマ・ブリージングは体を動かしながら呼吸するやり方もありますが、今回は本当に基本的なものだけをお伝えすることにしました。
考え方はシンプルなのですが、他の呼吸法に比べるといくぶんアグレッシブな印象もあります。多分それは、闘う場面で自分を失わず冷静さを保つ、という高度な条件下での自己コントロール法だからだと思います。
3.11の東日本大震災のときに、システマ・ブリージングを習っていた普通の主婦や年配の女性たちが、状況を冷静に判断して行動に移したり、パニックになっている人たちを誘導したりということがあったそうです。
日常の生活がいつ非常時になるかわからない時代、年齢に関係なく(子どもにも必要です)メンタルを強くしておく必要性をとても感じます。

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